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2011.03.14

災害時 家庭輸注について 血友病A在宅治療の一例


停電やら交通の混乱やらで翻弄されてはおりますが、無事です。

さてTwitterなどで配信しておりましたが、再度まとめさせて頂きます。
検索でたどり着いた人に、何かの参考になりますように。
あくまでも、「私という一患者の例」です。用意する製剤の量や資材などは、患者さんによって異なると思いますので、適宜読み替えて下さいませ。

【俺の装備:血友病A 在宅自己注射の一例】

  • 揺れの収まっている間に、予防注射で活性を上げておこう。
  • 3回分の製剤と輸注キット(シリンジ、翼状針、アルコール綿、溶解用器具、駆血帯)を、一まとめにして、常温保存可能なら手元に置いておこう。
  • 保険証や患者カードも一緒に。
  • 翼状針やシリンジなどの資材が不足している場合は、病院に行けば貰えると思う。
  • 基本は転ばない・ぶつけない。街の中も正常時とは違うので注意。
  • 腹痛や筋肉内出血症状(腸腰筋)、頭痛などがあれば早急に注射した後、急いで受診する。

【俺の所感:血友病A患者(重度)の一言】

患者さん本人も、患者であるお子さんを抱える親御さんも、不安でいっぱいの事だと思います。手元に製剤がある場合は、輸注キットと一まとめにして、すぐに持ち出せるように。慌てて走って転んで出血したりしないように、落ち着いて、頑張りましょうね!

【専門医よりコメント】

『血友病の危機管理、これからのテーマですね。とりあえず、現状認識はOKです。やはり、慢性疾患の方は薬剤関連は1週間は予備をいつでも持っていたいですね』

【停電時の俺の対処】

常温保存できない製剤をお持ちの方、慌てずに。
冷蔵庫は開け閉めさえしなければ、冷気は逃げません。開閉は最低限に。
後、少しくらい温度超えても一瞬で使えなくなるわけじゃないから!
むしろ焦って低温にし過ぎて凍結させないように気をつけた方が良いです。

【その他参考】

下記で、看護師のyumiさんもブログにまとめて下さっております。

http://ameblo.jp/ysuzuki94/archiveentrylist-201103-2.html
停電に備えて
追記:災害時 家庭輸注・内服について
災害時 感染対策と情報2
災害時 感染対策と情報
災害時 育児支援
災害時 育児支援
災害時 家庭輸注・内服について
地震・ 製剤確保と予防投与

大変な状況ですが、まずは慌てず落ち着いて。
今ここで消耗するのではなく、精神力と体力の余裕を十分に確保しておきましょうね!
頑張りましょう~。

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